目次
- はじめに
1-1 インストールの前に
1-2 必要なソフトウェア
1-3 インストール前に決定する事項
1-4 BizMagicの構成 - PostgreSQL12のインストール
2-1 インストール環境
2-2 サービスの設定
2-3 PostgreSQL12インストール
2-4 pgAdmin4の起動準備
2-5 データベースの作成
2-6 PostgreSQLパスワードファイルの設定
2-7 データベースオプションの設定
2-8 データベースアクセス許可設定
2-9 PostgreSQL自動起動設定
2-10 データベースサーバのファイアウォール設定
- Java8のインストール
3-1 WEBサーバのインストール環境
3-2 Java8のインストール - Tomcat9のインストール
4-1 Tomcat9のインストール
4-2 環境変数の設定
4-3 Configure Tomcatの設定
4-4 ポート番号の変更 - BizMagicのインストール
5-1 BizMagicのインストール
5-2 インストール時のエラー
5-3 Tomcat起動
5-4 BizMagicへアクセス - 起動確認
6-1 インストールサーバでの起動確認
6-2 クライアント端末での起動確認 - Tomcatログファイル
7-1 Tomcat起動確認
7-2 データベースとTomcatの接続確認
7-3 Tomcatの接続ポートが重複している場合
7-4 管理者メールの設定に誤りがある場合
7-5 BizMagic利用中メモリ不足エラーが表示された - バックアップとリストア
8-1 簡易バックアップ
8-2 リストア
1.はじめに
OSやクライアント端末の動作環境は BizMagicホームページ 動作環境 をご確認ください。
1-1 インストールの前に
本インストールマニュアルは下記の方を対象に作成されています
- 使用マシンのシステム構成を理解している
- OSのインストールが可能
- 環境変数の内容を理解しており、設定が可能
- コマンドラインでの作業(例:BizMagicインストール)が可能
1-2 必要なソフトウェア
BizMagicは本体ソフトウェア以外に以下の環境が必要になります(2020年9月12日現在)
- Java 8(amazon-corretto-8.xxx.xxx)
- Tomcat 9(apache-tomcat-9.0.xx)
- Postgresql 12(postgresql-12.xx-xx-windows-x64)
- SMTPサーバ
以下、環境等により必要になります
- POPサーバ(POP Before SMTPが必要な場合)
- ファイアウォール
- インターネットに常時接続可能な環境(ドメイン・IPアドレスの設定)
- Apacheなど(SSL通信、Webサーバ強化が必要な場合)
- バックアップソフト
- UPS(無停電電源装置)と制御ソフトウェア
1-3 インストール前に決定する事項
インストールを行う前に以下の情報を決定、確認します。
DBサーバ
- データベース サーバー名
- データベース ユーザ名 (ログイン名)
- データベース ユーザパスワード
- データベース スキーマ名(データベース名)
- データベース ポート番号 (デフォルト値:8080)
WEBサーバ
- HTTPポート (デフォルト値:8080)
- AJPポート (デフォルト値:8009)
- コンテキスト名 (デフォルト値:run)
■NOTE
- データベースユーザ名、データベーススキーマ名には[-](ハイフン)は使用できません。
_ (アンダーライン)の使用は可能です。 - データベースユーザ名、データベーススキーマ名の先頭文字に数字は使用できません。
- データベースユーザ名、データベーススキーマ名に[postgres]は使用できません。
- AJP ポートは Apache 連携時に使用します
- コンテキスト名は大文字小文字が区別されます。空白や全角文字を含まないものとします。
1-4 BizMagicの構成
BizMagicはDBサーバとWebサーバとクライアント端末から構成されています。
BizMagicユーザーは、LAN(ローカルエリアネットワーク)で繋がれたPCから、ブラウザを通じて情報の登録や、閲覧、検索などをすることができます。外出先からでもスマートフォン等を利用することにより、インターネット経由で利用可能です。
BizMagicを導入する場合、サーバOSはCentOS、Windows Server等の、汎用的な複数OSに対応しています。クライアント環境のブラウザはInternet Explorer、Firefox、またはGoogle Chrome、Safariがご利用いただけます。
2.PostgreSQLのインストール
2-1 インストール環境
PostgreSQLの利用には次の環境が必要です
メモリ :8GB以上(アクセス数により追加が必要)
その他 :Webサーバと接続できる環境
Webサーバを同一サーバに置いての動作も可能です。セキュリティ、応答速度を考慮した場合には、別サーバでの運用も可能です。
以下作業は、サーバへ管理者権限(Administrator)でログインして行ってください
2-2 サービスの設定
- [スタート]-[Windows管理ツール]-[サービス]をクリックします。
- [Secondary Logon]をダブルクリックします。
- [全般]タブ-[スタートアップの種類]を[自動]を選択、[サービスの状態]を[開始]をクリックして[OK]をクリックします。
2-3 PostgreSQL12インストール
- BizMagicインストールプログラム内
Windows\setup\postgresql-12.xx-xx-windows-x64.exe をダブルクリックします。
(xx=バージョン番号) - [Next>]をクリックします。
- インストール先フォルダを指定して、[Next>]をクリックします。
例:C:\BizMagic\PostgreSQL12
- [Stack Builder]のチェックを外して[Next]をクリックします。
- データ格納フォルダを指定して[Next>]をクリックします。
例:C:\BizMagic\PostgreSQL12¥data
- データベース管理者のパスワードを入力して[Next>]をクリックします。
- ポート番号を入力して[Next>]をクリックします。
(デフォルト値「5432」が入力されています。お使いの環境により適宜変更ください。)
- [C]を選択して[Next>]をクリックします。
- [Next>]をクリックします。
- [Next>]をクリックしインストール開始します。
- [Finish]をクリックします。
2-4 pgAdmin4の起動準備
pgAdmin4を起動してBizMagicで使用するデータベースを作成します。
pgAdmin4はブラウザで起動しますが、Windows ServerにインストールされているInternet Explorer 11ではpgAdmin4を開くことができません。
pgAdmin4の起動には Google Chrome、もしくはFirefoxが必要になります。
もし、サーバにGoogle Chrome、もしくはFirefoxがインストールされていない場合は、ダウンロードの上インストールを行ってください。
■NOTE
[Internet Explorer 11のセキュリティ強化構成]が有効で、上記ブラウザをダウンロードできない場合は、Internet Explorer 11のセキュリティ強化構成を無効にした上で、インストールを実行してください。
詳細手順は下記をご覧ください。
■Windows Serverブラウザインストール手順
① Internet Explorer 11のセキュリティ強化構成の無効化
② Google Chrome、もしくはFirefoxのダウンロードとインストール ③インストールしたブラウザを規定のアプリに設定
|
2-5 データベースの作成
- [スタート]-[PostgreSQL12]-[pgAdmin4]をクリックします。pgAdmin4が起動します。
■POINT
以下のダイアログが表示された場合は、インストールされたブラウザを選択して、[常にこのアプリを使う]をチェックして[OK]をクリックしてください。
- 初回起動時に、このpgAdmin4任意のマスターパスワードを入力します。([PostgreSQL12インストール]の6で入力した「データベース管理者のパスワード」の入力をお勧めします。)
次回以降の起動時は、このパスワードでpgAdmin4を開きます。
- [Server]またはもしくは[PostgreSQL12]をダブルクリックします。
PostgerSQL12管理者パスワードの入力を求められますので、[PostgreSQL12インストール]の6で設定した「データベース管理者のパスワード」を入力して(次回以降パスワード入力を省略したい場合は、[Save Password]をチェック)OKボタンをクリックします。
- [Login/Group Roles]を右クリックして[Create > Login/Group Roles]をクリックします。
- [General]タブ-[Name]に インストール前に決定する事項 で設定した[データベースユーザ名]を入力します。
- [Definition]タブ-[Password]に インストール前に決定する事項 で設定した[データベースパスワード]を入力します。
- [Privileges]タブ-[Can Create Database]、[Can login]を[Yes]へ変更して[Save]をクリックします。
- データベースユーザが作成されました。
続いてデータベースを作成します。[Database]を右クリックして[Create > Database]をクリックします。
- [General]タブ-[Database]欄を入力、[Owner]欄を選択します。
項目名 内容 名前 インストール前に決定する事項 で設定した[データベース名]を入力 オーナー インストール前に決定する事項 で設定した[データベースユーザ名]を選択 - [Definition]タブ-[Encoding]、[Template]を選択して[Save]をクリックします。
項目名 内容 Encoding [EUC_JP]を選択 Template [Template0]を選択 - データベースが作成されました。[×]をクリックしてpgAdmin4を終了します。
■POINT
以下のようなダイアログが表示された場合は、[このページを離れる]をクリックして終了させてください。
- 作成したデータベースの接続確認をします。
[スタート]-[PostgreSQL12]-[SQL Shell(psql)]をクリックします。 - 各値を入力して[Enter]を押下します。
項目名 内容 Server [localhost]等 Database インストール前に決定する事項 で設定したデータベーススキーマ名 Port インストール前に決定する事項 で設定したデータベースポート番号 Usename インストール前に決定する事項 で設定したデータベースユーザ名 Client Encoding EUC_JP パスワード インストール前に決定する事項で設定したデータベースユーザパスワード [Server]、[Port]は[***]の中が一致している場合[Enter]押下して進めます。
- [データベーススキーマ名]=> の表示を確認して、[SQL Shell(psql)]を終了します。
2-6 PostgreSQLパスワードファイルの設定
BizMagic簡易バックアップでpostgresユーザーのパスワード入力を省略するために、パスワードファイルを設定します。
- エクスプローラーを起動します。
- アドレスバーへ[%APPDATA%]と入力します。
- [postgresql]フォルダをクリックします。なければフォルダを新規に作成します。
- フォルダ内でファイル名[conf]を新規で作成し、メモ帳などで開き下記のように設定行を追加してください。
サーバー名:ポート番号: データべ―ス名:データベースユーザ名:ユーザパスワード
■設定例
Localhost:5432:run:run:runrun
2-7 データベースオプションの設定
-
- PostgreSQL12のインストールの5で指定したデータ格納フォルダ内にある[postgresql.conf]ファイルをメモ帳などテキスト形式で開きます。
- 下記の通り編集してください。
■編集箇所1shared_buffers = 128MB # min 128kB 下記を目安にサイズを変更してください。
Web,DBサーバが同一の場合 ([実メモリ] - [Tomcatで割り当てるメモリ(デフォルトは1024M)]) * [0.2] 例)(4096M(4G) - 1024M(1G)) * 0.2 = 614M
Web,DBサーバの2台構成の場合 DBサーバ実メモリ * 0.2 例)4096M(4G) * 0.2 = 819M
■編集箇所2
#autovacuum = on # Enable autovacuum subprocess? 'on' [#autovacuum = on]の[#]を削除します。
- 保存して終了します。
- WindowsまたはPostgreSQLの再起動
編集したデータベースオプションを反映させるために、PostgreSQLの再起動が必要になります。
Windowsの再起動によってPostgreSQLも再起動されますが、PostgreSQLのみ再起動を行う場合は、[スタート] - [Windows管理ツール] - [サービス]を起動して、[postgresql-x64-12]サービスの停止、開始を行ってください。
2-8 データベースアクセス許可設定
DBサーバとWebサーバを分ける場合や、他PCからデータベースに接続を許可する場合など、必要に応じてアクセス許可設定をします。
- PostgreSQL12のインストールの5で指定したデータ格納フォルダ内にある[conf]ファイルをメモ帳などテキスト形式で開きます。
- [conf]最終行に値を追加します。
例)192.168.1.*のIPアドレスからの接続を許可する場合、下記のように設定します。
■NOTE
[METHOD]に[md5]や[passowrd]を設定した場合、接続の際にパスワード入力が必要となります。
セキュリティ上安全性が保持できる環境であれば[trust]でも問題ありません。 - [conf]ファイルを保存して終了します。
- [スタート]-[PostgreSQL12]-[Reload configuration]をクリックします。
- 下記の様に表示されていることを確認して終了します。
2-9 PostgreSQL自動起動設定
- [スタート]-[Windows管理ツール]-[サービス]をクリックします。
- [postgresql-x64-12]をダブルクリックします。
- [スタートアップの種類]が[自動]、[サービスの状態]が[実行中]になっていることを確認してください。
*[スタートアップの種類]が[自動]以外の場合は[自動]に変更し、[サービスの状態]が[停止]の場合は[開始]をクリックして[OK]をクリックしてください。
*[自動]の場合、サーバ再起動した際にPostgreSQLが自動起動されます。
2-10 データベースサーバのファイアウォール設定
本設定は、Webサーバとデータベースサーバの2台構成の場合のものです。Webサーバとデータベースサーバが同一筐体にある場合はこの設定は必要ありませんので、3 WEBサーバのインストールへ進んでください。
Webサーバとデータベースサーバの2台構成の場合は、Webサーバからネットワーク越しにデータベースサーバが接続できるように設定する必要があります。既に2台のネットワークが設定されている状態で、ファイアウォールの設定を行います。
ICMPv4の設定
インストール時にデータベースサーバの接続を確認するため、ICMPv4を許可する必要があります。
- ファイアウォールの設定は、サーバーマネージャーから[セキュリティが強化されたWindowsファイアウォール]を起動します。
- [カスタム]を選択して、[次へ]を実行します。
- [すべてのプログラム]を選択して、[次へ]を実行します。
- [プロトコルの種類]に[ICMPv4]を選択して、[次へ]を実行します。
- ローカルIPアドレスとリモートIPアドレスを[任意のIPアドレス]を選択して、[次へ]を実行します。(この設定についてご理解できる方は、適宜変更してください)
- [接続を許可する]を選択して、[次へ]を実行します。
- 設定に名前を入力して、完了してください。
PostgreSQL用ファイアウォール設定
- [ポート]を選択して、[次へ]を実行します。
- [TCP]を選択し [特定のローカルポート]のPostgreSQLのポート番号を入力して、[次へ]を実行します。
- [接続を許可する]を選択して、[次へ]を実行します。
- バブリック以外をチェックして、[次へ]を実行します。
(この設定についてご理解できる方は、適宜変更してください)
- [名前]を入力して、完了してください。
3.Java8のインストール
3-1 Webサーバのインストール環境
Windows環境でWebサーバ(BizMagic)を利用する場合、データベース以外に次の環境が必要です。
OS | CentOS6.x |
メモリ | 8GB以上(アクセス数により追加が必要)
|
HTTPポート | インターネットからアクセスするポートとして、1ポート必要です。 |
AJP1.3ポート | Apache連携する場合必要となります。 |
メールサーバ | [業務依頼]機能などで[緊急]を利用する場合、お客様側で用意するメールサーバへ接続して情報を送信します。
|
インターネット
接続環境 |
インストール時に指定するHTTPポートの受信を許可する設定が必要です。 |
SSL サーバ証明書 | お客様の必要に応じて設定してください |
その他 | BizMagicで利用するデータベースが動作するデータベースサーバーと接続できる環境。
WEBサーバはDBサーバと同一筐体で動作可能ですが、セキュリティ、応答速度を考慮した場合に別筐体での運用も可能です。 |
3-2 Java8のインストール
- BizMagicインストールプログラム内
Windows\setup\amazon-corretto-8.xxx.xx.x-windows-x64をダブルクリックします。
- [Next]をクリックします。
- インストールフォルダを変更する場合は[Browse]をクリック、フォルダを選択して[Next]をクリックします。
(例:C:\BizMagic\Java8)
- [Install]をクリックします。
- Javaがインストールされました。[Finish]をクリックします。
■POINT
前バージョンまで行っていた環境変数[JAVA_HOME]の設定は、Java8のインストールでは必要ありません。
環境変数[JAVA_HOME]と[Path]は下記のように設定されます。
JAVA_HOME | インストールフォルダ\jdk1.8.0_xxx |
Path | インストールフォルダ\jdk1.8.0_xxx\bin |
4.Tomcat9のインストール
4-1 Tomcat9のインストール
- BizMagicインストールプログラム内
Windows\setup\apache-tomcat-9.x.xx.exeをダブルクリックします。
- [Next]をクリックします。
- [I Agree]をクリックします。
- [Next]をクリックします。
- HTTPポートが表示されます。変更する場合は値を入力します。特に変更しない場合は[Next]をクリックします。
※ [Server Shutdown Port]が[-1]の場合、1以上の数値を入力してください。例) 8005
■POINT
HTTPポートはクライアントからアクセスするためのポートです。
下記の方法で使用されていないポートを確認し、指定する必要があります。使用されているポートの確認方法
①コマンドプロンプト起動
②[ netstat -p tcp -an ]入力
③下記の様に表示されます。[プロトコル][アドレス]に表示されたポートはBizMagicのポートとして利用することができません。
ポートとBizMagicURL
BizMagicは下記のURLとなります。
http://サーバードメイン:HTTPポート/コンテキスト名
例1(HTTPポートが8080の場合) http://www.bizmagic.com:8080/run/
例2(HTTPポートが80の場合) http://www.bizmagic.com/run/
- 先にインストールしたJavaのパスが表示されます。確認して[Next]をクリックします。
例:C:\Program Files\Amazon Corretto\jre8
*表示されたフォルダが、前項でインストールしたJava8である事を必ず確認してください。
インストールしたJava8と異なる表示の場合は指定し直してください。 - Tomcatインストールフォルダを指定して[Install]をクリックします。
例:C:\BizMagic\Tomcat9
インストールするフォルダは空白や全角文字を含まないものにする必要があります。 - [Run Apache Tomcat]と[Show Readme]のチェックを外して[Finish]をクリックします。
4-2 環境変数の設定
- [スタート]-[コントロールパネル]- [システムとセキュリティ] -[システム]-[システムの詳細設定]-[詳細設定]タブ-[環境変数]をクリックします。
- [新規]をクリックします。
- 値を入力して[OK]をクリックします。
項目名 内容 変数名 CATALINA_HOME 変数値 Tomcatインストールフォルダ(例 (例 C:\BizMagic\Tomcat9) - システム環境変数[PATH]を選択して[編集]をクリックします。
- [新規]をクリックします。
- Tomcatインストールフォルダに¥binを付加したアドレスを入力し[OK]をクリックします。
例:C:\BizMagic\Tomcat9\bin
- [OK]をクリックします。
4-3 Configure Tomcatの設定
- [スタート]-[Apache Tomcat 9.0]-[Configure Tomcat]をクリックします。
- [Java]タブ-[intial memory pool][Maximum memory pool]の値を変更します。
*Maximum memory poolのサイズについては WEBサーバのインストール環境 をご参照ください。
- [Java]タブ-[Java Options]に下記の文字列を追加して[OK]をクリックします。
■追加文字列-XX:MaxMetaspaceSize=256M
-XX:+ExitOnOutOfMemoryError
-XX:+UseConcMarkSweepGC
-XX:+CMSClassUnloadingEnabled
4-4 ポート番号の変更
- 複数のTomcatをインストールしている場合や、Tomcatインストール後にデフォルトポート番号を変更する場合は下記ファイルを修正します。修正ファイル:Tomcatインストールフォルダ\conf\server.xml
修正するポート 修正個所・内容 Shutdownポート <Server port="8005" shutdown="SHUTDOWN"> HTTPポート <Connector port="8080" protocol="HTTP/1.1"> AJPポート <Connector port="8009" protocol="AJP/1.3" address="::1" redirectPort="8453" />
■NOTE-
- HTTPポートはクライアントからアクセスするためのポートです。
- AJPポートはApacheと連携する場合に必要なポートです。
- 現在使用されているポートの確認は、コマンドプロンプトを起動して[ netstat -p tcp -an ]と入力します。
-
5.BizMagicのインストール
5-1 BizMagicのインストール
BizMagicインストールプログラム内
Windows\setup\ BizMagic4.x.xx-JRE8-PostgreSQL12.zipを解凍します。
BizMagicインストール終了後、解凍したファイルは削除してください。
- [\解凍先フォルダ\inst\bat]を起動します。
■POINT
インストーラが起動しない場合は[JAVA_HOME]の設定が正しく出来ていない可能性があります。
インストールを中断する場合は[CTRL+C]押下してください。 - Tomcatのホームディレクトリを入力します。括弧内に[CATALINA_HOME]設定値が表示されますので、確認してENTER押下ください。
■POINT
表示されない、または値が異なる場合は Tomcatのインストール 環境変数の設定の3 を確認し、正しい値を設定してください。また、直接入力も可能です。 - 下記の画面が表示された場合は[y]をクリックします。表示されない場合は次項へ進みます。
- はじめにー インストール前に決定する事項 で決定したコンテキスト名を入力します。
[Tomcatインストールフォルダ\webapps]直下にコンテスト名フォルダが作成されます。
- 各ポート番号を入力します。括弧内のポート番号が正しい場合はENTERを押下して進めます。
- データベースホスト名を入力します。
WEBサーバとDBサーバが同一サーバの場合は[localhost]または[127.0.0.1]と入力します。
- はじめにー インストール前に決定する事項で決定したデータベースユーザ名、スキーマ名、パスワードを入力します。
- データベースポート番号を入力します。
- [y]を入力します。
- [y]を入力します。
- 下記表示を確認してENTER押下します。以上でBizMagicのインストールは完了です。
5-2 インストール時のエラー
インストールでエラーが発生した場合には下記を参考に対応ください。こちらに記載されている以外のエラーについては各サポートデスクへお問い合わせください。
インストーラが起動しない
環境変数[PATH]に[Javaインストールフォルダ\bin]が設定されているか確認ください。
例外が発生したため、インストールは中断しました
Tomcatの設定に問題があります。既存のTomcatを利用する場合、server.xmlファイルなどが書き換えられている、もしくはインストールが正しく行われていないことが考えられます。別フォルダにTomcatをインストールしてください。
例外が発生したため、インストールは中断しました
- 入力したデータベースユーザ、データベーススキーマが存在するか確認してください。
- 入力したデータベースパスワード、データベースホスト名、データベースポート番号を確認してください。
- 入力したデータベースホストに対してサーバからアクセスできるか確認してください。
- PostgreSQLのpg_hba.confファイルに自サーバに対してアクセスできるよう設定してあるか確認してください。
5-3 Tomcat起動
- [スタート]-[Apache Tomcat 9.0]-[Configure Tomcat]をクリックします。
- [General]タブ-[Startup type]を[Automatic]に設定し、[Service Status]-[Start]をクリックして[適用(A)][OK]をクリックして終了します。
■POINT
①Tomcatを停止する方法は以下の通りです。①[スタート]-[Apache Tomcat 9.0]-[Configure Tomcat]をクリックします。
②[General]タブ-[Service Status]-[Stop]をクリックして[適用(A)]もしくは[OK]をクリックします。
5-4 BizMagicへアクセス
インストール終了後に、必ずサーバの再起動を行ってBizMagicへアクセスしてください
対応ブラウザ
Internet Explorer、Firefox、またはGoogle Chromeとなります。
URL
BizMagic URLは以下のようになります。
http://サーバ名:HTTPポート/コンテキスト
(http://www.bizmagic.com:8080/run/ など)
サーバ名 | 例 :localhost 、www.bizmagic.com、192.168.x.x |
HTTPポート | 例 : 8080 |
コンテキスト | 例 : run 、bizmagic |
ログインID
BizMagicインストール直後は、次のユーザーでログインしてください。
ログインID | bizmagic |
パスワード | bizmagic |
6.起動確認
6-1 インストールサーバでの起動確認
インストールサーバ(複数サーバの場合はWEBサーバ)でブラウザを起動してURLを入力し、BizMagicへアクセスしてください。
正常な起動
- [ENTER]画面が表示されます。[ENTER]クリックします。
- ログイン画面が表示されます。ログインID、パスワード入力し[ログイン]をクリックします。
- ライセンス管理画面が表示されます。ライセンスの登録方法はBizMagicオンラインヘルプ-[資料]-[ライセンス追加手順]をご覧ください
Enter画面が表示されない場合
Tomcatが起動していません。(Tomcatの起動は時間がかかる場合があります。)
■対応方法
サーバの現在の状態を確認して、Tomcatを起動します。
こちらもご確認ください
- BizMagicのインストールー Tomcat起動 の設定が正しく行われているかご確認ください。
- Tomcatログを確認ください。( 7 Tomcatログファイル 参照)
ID、パスワード入力画面が表示されない場合
データベースが起動していません。
■対応方法
PostgreSQL12のインストールーPostgreSQL自動起動設定 が正しく行われているかご確認ください。
6-2 クライアント端末での起動確認
クライアント端末でブラウザを起動しBizMagicへアクセスしてください。クライアント端末でBizMagicへアクセスするためには、インストールサーバ側でファイアウォールの設定が必要な場合があります。
正常な起動
- [ENTER]画面が表示されます。[ENTER]クリックします。
- ログイン画面が表示されます。ログインID、パスワード入力し[ログイン]をクリックします。
- ライセンス管理画面が表示されます。ライセンスの登録方法は BizMagicオンラインヘルプ-[資料]-[ライセンス追加手順]をご覧ください。
ENTER画面が表示されない
ENTER画面が表示されない場合は下記の原因が考えられます。
- URLが間違っている。
- Tomcatが起動していない。
- Webサーバがファイアウォールで制限されている。
■POINT
Tomcatの起動には時間がかかる場合があります。時間が経っても起動しない場合は一度ブラウザを閉じ再度接続してください。
ログイン画面が表示されない
ログイン画面が表示されない場合は下記の原因が考えられます。
- データベースが起動していません。
PostgreSQL12のインストールーPostgreSQL自動起動設定 が正しく行われているかご確認ください。
- データベースのアクセス許可設定がされていません。
PostgreSQL12のインストールーアクセス許可設定 が正しく行われているかご確認ください。
7.Tomcatログファイル
Tomcatのログファイルでは、Tomcatやデータベースの起動について確認することができます。
7-1 Tomcat起動確認
ファイル名:CATALINA_HOME\logs\commons-daemon.YYYY-MM-DD.log
- YYYMMDDには日付が入ります
- 日付は、最新サーバ起動日のものを選択してください
Tomcatが正しく起動している場合、下記のメッセージが表示されます。
ログ検索キーワード:Service started in ????? milliseconds
- 「Service started in ????? milliseconds」の?????に入る数字はそれぞれ異なります。
- Tomcatログ出力レベルの設定によって表示されない場合があります。(デフォルトでは表示されます。)
7-2 データベースとTomcatの接続確認
データベースとTomcatの接続で問題がある場合、下記のエラーメッセージが表示されます。
ファイル名:CATALINA_HOME\logs\[tomcatサービス名]-stderr.YYYY-MM-DD.log
- YYYMMDDには日付が入ります
- 日付は、最新サーバ起動日のものを選択してください
- Tomcat起動からログに出力されるまで5分以上かかる場合があります。
データベースが起動していない可能性があります。データベースの接続設定を確認してください。
ログ検索キーワード:Can not get connection.
7-3 Tomcatの接続ポートが重複している場合
複数のTomcatがインストールされている状態でそれぞれのポートが重複している場合や、他のソフトウェアが同じポートを使用している場合、下記のエラーメッセージが表示されます。
ファイル名:CATALINA_HOME\logs\[tomcatサービス名]-stderr.YYYY-MM-DD.log
- YYYMMDDには日付が入ります
- 日付は、最新サーバ起動日のものを選択してください
既にTomcatが起動しているか、ポートが他のアプリケーションで利用されている可能性があります。
ログ検索キーワード:BindException
- 起動しているTomcatをすべて停止し、ポート番号が利用されていないことを確認の上Tomcatを再起動するか、BizMagicを再インストールして使用していないポート番号を指定します。
- Tomcatのポートはデフォルトの場合、HTTP用ポート:8080、AJP用ポート:8009です。
7-4 管理者メールの設定に誤りがある場合
BizMagicの左メニュー[システム設定]‐[メール設定]の[管理者用メールアドレス]の設定に誤りがある場合、BizMagicのメール送信機能が利用できなくなり、以下のメッセージがTomcatのログに出力されます。
■ログファイル名:top YYYYMMDD.log
■ログファイルの場所:
CATALINA_HOME\webapps\コンテキスト名\WEB-INF\logs\YYYYMMDD\
*YYYMMDDには日付が入ります
- メールサーバ名を間違えている、またはメールサーバへアクセス出来ない状態の場合
- POP認証の設定に誤りがある場合
いずれの場合も[システム設定]‐[メール設定]でメールサーバの接続情報を正しく入力してください。
7-5 BizMagic利用中メモリ不足エラーが表示された
BizMagic利用中に[Tomcatのメモリ不足エラー 管理者に連絡してください]と表示される場合は、
インストール時に設定したTomcatのメモリ最大容量が不足している可能性があります。Tomcatのログを確認してください。
■ログ例
ログファイルフォルダ | CATALINA_HOME\logs\ |
ファイル名 | [tomcatサービス名]-stderr.YYYY-MM-DD.log |
ログ検索キーワード | OutOfMemoryError |
Tomcatメモリ設定は下記の作業を行います。
- Tomcatを停止します。Tomcatの停止方法はBizMagicのインストールーTomcat起動-■POINTを参照ください。
- Tomcatのメモリ設定値を変更します。 TomcatのインストールーConfigure Tomcatの設定の手順に沿って[Maximum memory pool]の値を修正します。
- Tomcatを起動します。
8.バックアップとリストア
BizMagicのデータを外部へ保存するために、バックアップの設定を行ってください。また、障害時の復旧のための手順の確立も必要となります。
8-1 簡易バックアップ
BizMagicの簡易バックアップツールとして、BizMagicインストールプログラム内のWindows\setup\backup\backup.batをご提供しています。[backup.bat]以外の専用バックアップソフトウェアを使用する際は、ご利用のソフトウェアの手順に従い設定を行ってください。
backup.batについて
[backup.bat]でのバックアップ対象はデータベースと添付ファイルです。
[backup.bat]は同一筐体にTomcatとデータベースをインストールした環境での動作を想定しています。別筐体にそれぞれをインストールした環境ではバッチファイルを修正してください。また、保存先のメディアによっては修正が必要な場合があります。
backup.batの使用方法
①backup.batの編集
- 任意の場所にバックアップ用フォルダを作成し、BizMagicインストールプログラム内の Windows\setup\backupフォルダ内にあるファイルをコピーします。
実行ファイル backup.bat、rotator.jar フォルダ例 C:\BizMagic\backup - backup.batをエディタソフトなどで開き、下記部分について利用している環境に合わせて修正を行います。
- 赤字部分を修正します。修正後、上書き保存します。
set CATALINA_HOME=C:\BizMagic\Tomcat9 Tomcatのインストールフォルダ set POSTGRES_HOME=C:\BizMagic\PostgreSQL12 PostgreSQLのインストールフォルダ set POSTGRES_DATABASE=run インストール前に決定する事項 で決定したデータベーススキーマ名 set POSTGRES_USER=run インストール前に決定する事項 で決定したデータベースユーザ名 set POSTGRES_PORT=5432 インストール前に決定する事項 で決定したデータベースポート名 set BASE_DIR=C:\BizMagic\backup backup.batの格納フォルダ set STR_DIR=C:\BizMagic\backup\data 取得したバックアップファイルを格納するフォルダ set CONTEXT=run インストール前に決定する事項 で決定したコンテキスト名 set RT=1 取得したバックアップファイルの世代管理をする世代数 set /a PERIOD=-90 Tomcatログを残す日数 - backup.batを実行します。
- [STR_DIR]で指定したフォルダに実行日時名フォルダが作成されます。
例:D:\backup\data\20181001_040000
②バックアップログの取得設定
バックアップ実行時にログを取得するには[backup.bat]を直接実行せずに、BizMagicインストールプログラム内の[backup]フォルダ内にある[backup_load.bat]を実行ください。
実行ファイル | backup_load.bat |
フォルダ例 | C:\BizMagic\backup |
backup_load.batを実行すると指定フォルダへ[backuplog.txt]が作成されます。
■POINT
バックアップ実行後、ログにエラーが表示された場合は[backup.bat][backup_load.bat]の修正箇所に誤りがある可能性があります。修正箇所を確認して再度実行してください。
③backup_load.batの編集
- バックアップ用フォルダに[backup_load.bat]をコピーします。
- backup_load.batをエディタソフトなどで開き、パスを利用環境に合わせて修正を行います。
④タスクスケジューラの設定
[backup.bat][backup_load.bat]が正しく実行できたことを確認後、タスクスケジューラにて自動実行の設定を行ってください。
- [スタート]-[Windows管理ツール]-[タスクスケジューラ]をクリックします。
- [タスクの作成]をクリックします。
- [全般]タブのセキュリティオプションにて、下記にチェックを入れてください。
・[ユーザーがログオンしているかどうかにかかわらず実行する]
・[最上位の権限で実行する]
- [トリガー]タブの新規ボタンからの設定画面で実行周期を設定します。
- [操作]タブの新規ボタンからの設定画面で[bat]を指定してください。
8-2 リストア
- Tomcatの停止
BizMagicのインストールーTomcat起動-■POINTの手順で停止します。 - DB、WEBサーバのインストール
①障害の程度によってPostgreSQLをインストールする必要があります。PostgreSQL12のインストール の手順でインストールします。
②障害の程度によってJava及びTomcatをインストールする必要があります。 Java8のインストール 、Tomcat9のインストール の手順でインストールします。 - リストア先DBの作成
PostgreSQL12のインストールーデータベースの作成、PostgreSQL12のインストールーPostgreSQLパスワードファイルの設定 の手順で新たなログインロールとデータベースを作成してパスワードを設定します。 - DBのリストア
[backup.bat]で作成されたバックアップデータをpgAdmin4からリストアします。① リストア先DBの作成 で作成したデータベースを右クリックします。
②[フォーマット][ロール名]を選択して[リストア]をクリックします。
ファイル名 [backup.bat]で作成されたバックアップデータ(データベース名.backup)を選択 ロール名 [7-5-3 リストア先DBの作成]で作成したロール名を選択します ③リストアが終了すると[プロセスは1のリターンコードを返しました。]と表示されます。
④[キャンセル]をクリックして終了します。
エラーが表示される場合
[リストアにてエラーを無視しました]等のエラー表記がある場合は 必ずスクロールして内容を確認してください。
■エラー例1
エラー数が1で下記赤枠内の内容であれば問題ありませんので、[キャンセル]をクリックして終了します。
■エラー例2
エラー数が1で下記赤枠内の内容であれば問題ありませんので、[キャンセル]をクリックして終了します。
■エラー例3
pg_restore: [アーカイバ(db)] could not execute query: ERROR: role "○○○" does not exist
リストア先データベースのオーナーが、バックアップ元データベースのオーナーと異なる場合に出るエラーです。エラーは複数表示されます。
この場合は問題ありませんので、[キャンセル]をクリックして終了します。
■エラー例1、2、3以外のエラーが表示された場合は作業を中断して弊社までご連絡ください
- BizMagicのインストール
BizMagicのインストール の手順でBizMagicをインストールします。データベースユーザ名、スキーマ名やパスワードは ④DBのリストア でリストアした内容を入力します。 - 添付ファイルのリストア
[backup.bat]で取得したフォルダ内の[コンテキスト名]¥attachedフォルダの中身を全て、Tomcatインストールフォルダ\webapps\コンテキスト名\WEB-INF\attachedへリストアします。■フォルダ例バックアップ先添付ファイルフォルダ C:BizMagic\backup\data\20180709_115715\コンテキスト名 リストア先フォルダ C:BizMagic\Tomcat9\webapps\コンテキスト\WEB-INF\attached - BizMagicの起動・アクセス
起動確認 の手順で正常にBizMagicへログインできることを確認してください。