インストール環境

PostgreSQLの利用には次の環境が必要です

OS         : CentOS6.x

メモリ   :4GB以上(アクセス数により追加が必要)

その他   :Webサーバと接続できる環境

Webサーバを同一サーバに置いての動作も可能です。
セキュリティ、応答速度を考慮した場合には、別サーバでの運用も可能です。

■NOTE

OSインストール時に設定したタイムゾーンをBizMagicインストール後に変更すると、データの整合性が取れなくなり復旧出来ない状態になりますので、変更されない様ご注意ください。

 

PostgreSQL12のインストール

  • BizMagicインストールプログラム内Linux\setup\のインストーラをご利用ください。
  • rootユーザーでの実行例になります。sudoユーザーの場合は適宜変更してください。

インストールプログラムのコピー

インストール用リポジトリを作業ディレクトリにコピーします。

# cp /mnt/dvd(インストールメディの存在するドライブ)pgdg-redhat-repo-latest.noarch.rpm .

 

インストーラの実行

  1. リポジトリをインストールします。
    # yum install ./pgdg-redhat-repo-latest.noarch.rpm
  2. PostgreSQL12のインストールを実行します。
    #  yum install postgresql12-server

データベース作成準備

  1. Postgresユーザーに切り替えます。
    #  su - postgres
  2. PostgreSQL12のインストールを実行します。
    $ /usr/pgsql-12/bin/initdb -D /var/lib/pgsql/12/data -E EUC_JP --pwprompt --no-locale
  3. スーパーユーザのパスワードを入力します。
    新しいスーパユーザのパスワードを入力してください:
    再入力してください: 

データベースオプションの設定

  1. confを編集します。
    $ vi 12/data/postgresql.conf


    ■編集箇所1

    shared_buffers = 128MB                  # min 128kB


    ■編集箇所2[#autovacuum = on]の[#]を削除します。

    #autovacuum = on          # Enable autovacuum subprocess? 'on'
  2. 保存して終了してください。

アクセス許可設定

Webサーバ、DBサーバ2台構成の場合、アクセス許可の設定が必要になります。アクセス許可設定をDBへ設定します。

/var/lib/pgsql /12/data/pg_hba.confファイルの最終部分に適切な値を追加します。

# TYPE  DATABASE  USER          CIDR-ADDRESS      METHOD

local   all    all    trust
# IPv4 local connections:
host   all    all    127.0.0.1/32 trust
# IPv6 local connections:
host   all    all    ::1/128 trust
# Allow replication connections from localhost, by a user with the
# replication privilege.
local   replication    all             trust
host   replication    all    127.0.0.1/32    trust
host   replication    all    ::1/128       trust

 

■NOTE

[METHOD]に[md5]や[passowrd]を設定した場合、接続の際にパスワード入力が必要となります。

セキュリティ上安全性が保持できる環境であれば[trust]でも問題ありません。

WebサーバとDBサーバを分けた場合、WebサーバからPostgreSQLを参照できるように、適切なCIDR-ADDRESSを設定してください。

例)Webサーバが192.168.0.1の場合

 

■POINT

pg_hba.confファイルに設定値の内容は以下の通りです。

TYPE 該当レコードのタイプを判定します。

[host]の場合SSLもしくは、非SSL接続に対応したTCP/IP接続です。

DATABASE 該当レコードで対応するデータベース名を指定します。

[all]の場合すべてのデータベースと対応します。

USER 該当レコードで対応するデータベースユーザを指定します。

[all]の場合すべてのデータベースユーザと対応します

CIDR-ADDRESS 該当レコードに対応するクライアントPCのIPアドレスの範囲を指定します。IPアドレスは数値で表示され、ドメイン名やホスト名では表示されません。
METHOD このレコードに接続する際に使用する認証方式を指定します。

[password]を設定すると接続やバックアップの際に必ずパスワード入力が必要になります。

[trust]を設定すると接続やバックアップの際にパスワード入力は必要ありません。

設定する際はセキュリティについてご注意ください。

 

PostgreSQL12のサービス開始

  1. Postgresユーザーのログアウト。
    $ exit
  2. 自動起動を設定します。
    # chkconfig postgresql-12 on
  3. PostgreSQLを起動します。
    # service postgresql-12 start

 

BizMagic用のデータベースユーザ、データベーススキーマ作成

  1. PostgreSQLへ接続します。
     su - postgres

    $ /usr/pgsql-12/bin/psql -p 5432

    psql (12.3)

    "help"でヘルプを表示します。

     

    postgres=#

    ■NOTE
    異なるバージョンのPostgreSQLがインストールされている場合、psqlのバージョンによっては接続できない事があります。その場合は、必ず接続するバージョンのpsqlを使用するために、明確にフルパスで実行してください。
    PostgreSQL12と9.3などを同一サーバにインストールした場合は、接続(psql実行)時にポート番号を指定する必要があります。

  2. データベースユーザを作成します。
    ostgres=# CREATE ROLE username LOGIN PASSWORD 'password' NOINHERIT VALID UNTIL 'infinity';

    CREATE ROLE

    postgres=#

    *正常終了したメッセージ[CREATE ROLE]を確認ください。
    ■POINT
    赤字部分には[インストール前に決定する事項]で決定したデータベースユーザ名、データベースユーザパスワードを入力します。

  3. データベーススキーマを作成します。正常終了したメッセージを確認してください。
    postgres=# CREATE DATABASE dbname WITH ENCODING='EUC_JP' OWNER=username TEMPLATE template0;

    CREATE DATABASE

    postgres=#

    *正常終了したメッセージ[CREATE DATABASE]を確認ください。
    ■POINT
    赤字部分には[インストール前に決定する事項]で決定したデータベースユーザ名を入力します。

  4. PostgreSQLの接続を解除します。
    postgres=# \q

PostgreSQLパスワードファイルの設定

BizMagic簡易バックアップでpostgresユーザーのパスワード入力を省略するために、パスワードファイルを設定します。

  1. Postgresユーザーでログイン状態である事を確認してください。
     whoami

    postgres

  2. Postgresユーザーホームディレクトリに移動します。
    $ cd
  3. パスワード設定ファイルを作成してください。
    $ vi .pgpass
  4. 内容に以下の情報を入力して、保存してください。ホスト名:ポート:データベース:ユーザー:パスワード
    例1)
    localhost:5432:run:run:runrun例2)
    192.168.1.**:5432:run:run:runrun
  5. パスワードファイルのパーミッションを設定します。
    $ chmod 600 .pgpass

 

3.Java8のインストールへ進む

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